ミミズクを使った女性ボーカルバンドのロゴデザイン事例

ミミズクを使ったロゴデザイン

女性オルタナティブバンドのロゴデザインをしました。 世界感やイメージは現在の「SHAKALABBITS」が近くて、サウンド的には「サカナクション」が近いバンドです。


ロゴデザインの要望とコンセプト

ミミズクをイメージキャラクターとして、森の中のような世界観で、不思議可愛い感じを出したい。ミミズクとドリームキャッチャーという円形に鳥の羽根の付いたオブジェをメインに描いて周りを森をイメージした装飾を施して欲しいという要望でした。

文字も森をイメージした物を組み合わせてロゴを作成してほしとのことでした。森をイメージしたものとは例えば木の枝、葉っぱ、花、木の実、小動物、昆虫などです。

女性ボーカルバンドなので全体としては可愛らしい雰囲気を出して欲しいという要望でした。シンプルにするか装飾をたくさん施したロゴにするか悩んでいたので装飾をたくさん施して他にはないオリジナルのロゴを作成しましょうと提案させていただきました。 会社のロゴの場合は極力シンプルにしてその中でいかに会社のカラーを出すかが求められますが、バンドの場合はオリジナル性やいかに他のバンドと差別化するかが求められるのでこのような提案をしました。

ロゴデザインで気をつけた点

森の装飾となんといってもミミズクの出来栄えを一番意識して作成しました。バンドロゴですが今回は絵本や絵画のように森の装飾を細かく丁寧に描いてCDジャケットなどにも 転用できるようなクオリティを目指しました。 上部の木の枝の装飾やサイドの蝶やランプなどは全体の華やかさを左右する大事な部分でしたので何度も描き直してバランスを意識して作成しました。

ミミズクについてはなんといっても顔を可愛く誰が見ても愛着があり愛されるようなキャラとなるように描くことを意識しました、耳を葉っぱにしたり首元の模様を蝶にしたり森をイメージする装飾をミミズクにも施しています。顔にも宝石や細かい模様を入れることで細部にもこだわって作成しています。

ロゴデザインで難しかった点

文字のバランスや装飾の分量の部分が一番難しいところでした。装飾をつけすぎると文字として読むことが難しくなりますし、装飾が少なすぎても上の絵の迫力に負けて逆に文字だけ目立ってしまったりしてしまいます。いかに上の絵とも馴染んでさらに文字として読みやすくカッコいいロゴになるかということを意識して作成しました。 また森にあるものを使用して文字を組み立てていますが葉っぱや花などありきたりなものばかりにならないようにトカゲ、蜘蛛の巣、てんとう虫など様々なものが入って賑やかなロゴになるように意識しました。

カラーについて

絵本のような淡い濃淡のあるカラーという要望がありました。しかし今回はバンドロゴデザインなので今後グッズ展開をしていく可能性が考えられます。濃淡のあるカラーですとグッズ展開が難しくチラシやCDジャケットのような紙の印刷物でしたら作成可能ですがTシャツやタオルなどの印刷には印刷できない場合がありますのでなるべく濃淡の少ないカラーを心がけました。また濃くなりすぎず透明感のある薄めのカラーで塗っています。

以上の点に気をつけて全体のバランスを絵かロゴだけに華やかさが偏らないように意識して作成しました。その結果絵とロゴが全体として違和感のないひとつのロゴとして完成させることができました。

ありきたりなロゴは嫌だというバンドが結構います

バンド名と簡単な装飾というありきたりなバンドロゴはいやだという方が増えています。確かに会社のロゴではこのような絵画に近いロゴを採用するところはあまりありません。ですが個性や他のバンドとの差別化を重要視するバンドはこのような細かい絵画のようなロゴもひとつの個性としてバンド活動の武器になるのではないでしょうか。一目見れば覚えてもらえやすいですしグッズ展開やフライヤー、CDにプリントするととても華やかになります。

通常のロゴとは違うロゴで活動したいというバンドは一度検討してみてはいかがでしょうか。バンドの注目度アップにうってつけだと思います。